▲上記の疑問に答えますね!
大人になって知的障がい(軽度)の方が療育手帳を使う場合は主に▼
・割引の恩恵を受けない
・手間がかかる。
・気持ちの問題
などのデメリットがあります。
今回、上記のデメリットを5つに分けて大人になって療育手帳(軽度)を使う上でのデメリットについてお話ししますね!
・中・軽度の方が療育手帳を使う上でのデメリットが分かる。
療育手帳のデメリットを知りたい方は好きな所だけをタップ!
療育手帳(軽度)とは何?
簡単に言うと、等級の中の1つです。
IQ判定結果に基づいた障がい程度の区分。
一般的な療育手帳の等級は以下の通り▼
・最重度
・重度
・中度
・軽度
療育手帳(軽度)は等級の中で一番下にあたる。
一般的な判定区分の呼び方は以下の通り▼
最重度・重度はA判定
中度・軽度はB判定。
ただし、各自治体によって判定区分の呼び名は違います。
例)東京都は1度(最重度)・2度(重度) 大阪府はA(最重度)・B(中度)など
大人になって療育手帳(軽度)を使うのデメリットは5つ。
さて、今回の本題である療育手帳(軽度 第2種)を使ってみて感じたデメリットを以下5つ紹介します▼
・割引の恩恵をあまり受けない。
・割引に手間が掛かる。
・自分で調べなければならない。
・気持ちの問題が生まれる。 ・割引する際の恥じらう気持ち。
上から見ていきましょう。
割引の恩恵をあまり受けない。
療育手帳(軽度)だと税金(所得・住民税)・レジャー施設・公共交通の一部を除き、日常生活で割引の恩恵をあまり受けられません。
療育手帳は中度・軽度だと割引の範囲が少ない仕組みです。
実際に埼玉県の療育手帳(第2種)を持つ私が、日常生活で割引を受けたのは以下の通り▼
・公共交通(バス・一部の鉄道路線)
・携帯料金
療育手帳(第2種)は割引できる範囲が少ないので、療育手帳の恩恵を受けた実感が沸きにくいのが実情。
ですが、公共交通(鉄道・飛行機)やレジャー施設(遊園地・映画館)などは調べれば割引できる所もあります。
割引に手間が掛かる。
各レジャー施設・公共交通などで割引する際は、必ず療育手帳を提示しなけれならないので通常よりも手間が掛かります。
※特に鉄道は割引に手間が掛かりやすい。
例えば、療育手帳で新幹線を利用する際は▼
・窓口に寄らなければならない。
・駅員が割引運賃を計算する。
などの手順が必要で通常利用と比べると時間が掛かってしまいます。 また、状況によっては早めに行動しなけばなりません。
正直、療育取得する前より時間が掛かるので早めに行動していますね…
割引で安くなる分、手間が面倒なのも把握しておきましょう!
自分で調べなければならない。
療育手帳(軽度 第2種)だとレジャー施設・公共交通は割引条件にばらつきがあるので、自分で調べたり聞いたりしなけれなりません。
また、人によっては割引条件が理解できないこともあります。
ここで関東の鉄道会社の割引条件(大人1人での距離)を例に以下の表で示して見ましょう▼
JR | 西武鉄道(大手私鉄) | 東京メトロ(地下鉄) | |
割引距離(大人1人) | 101㎞以上 | 50㎞以上 | 101㎞以上 (メトロ線内では割引されない) |
軽度(第2種)の場合、上の表のように割引条件が違います。
簡単に言うと、JRが決めた割引運賃の条件区分。
大手私鉄もJR基準に合わせています。
※中度・軽度は第2種にあたる。
レジャー施設・公共交通は割引条件にばらつきがあり、自分で調べなればならないならないので正直、面倒ですね……
ですが、実際に割引できたレジャー施設・交通路線などはその日の内にスマホなどでメモすると調べる手間が少なくなります。
気持ちの問題が生まれる。
大人になって療育手帳を取ると人によっては▼
・「知的障害を周囲にカミングアウトした方がいいのかな…」
・「自分は知的障害を隠したままでいいのかな…」
などのもやもやした気持ちが生まれます。
私も少なくとも、療育手帳を取得した時は「知的障害を隠したまま人生を過ごした方がいいのかな」などの葛藤はありました……
よく考えて見れば無理して周囲にカミングアウトしなくてもいいし、障害に気づいたことで「自分はありのままでいいんだ」と気が楽になる部分もあります。
捉え方次第で気持ちが楽になるメリットもありますので、詳しくは【実体験】療育手帳(軽度)を大人になって使う9つのメリットとは?の記事で書いてあります。
割引する際の恥じらう気持ち。
先ほどと似ていますが、レジャー施設・交通などの割引を受ける際、療育手帳の提示は避けられないので恥じらう気持ちが出てしまいます。
私も最初の頃は療育手帳の提示に抵抗もあり、恥じらう気持ちが強かったですね…
ですが、何回も提示していくうちに恥じらいの気持ちも薄れていくので心理的な負担も少なくなります。
今後、ミライオIDの進化により療育手帳を直接提示する心理的な負担が減る可能性が十分に考えられるでしょう。
デメリットも把握しておこう!
知的障がい者の軽度・中度で療育手帳(第2種)を取得した方はメリットばかりではなく、デメリットも把握することも大事!
先ほどお伝えしましたが、療育手帳の軽度(第2種)だと割引対象が少ないので想像よりも恩恵を受けにくいのが現状です。
実際にネットで調べてもメリットばかりの情報が溢れていますが、あくまでも最重度・重度(第1種)の方が対象で中度・軽度(第2種)だと割引対象が異なります。
デメリットを把握することで▼
などの心理的な負担も少なくなります。
特に療育手帳(軽度 第2種)を取得した方はデメリットを把握するのも非常に大事です。
大人になって療育手帳(軽度)使うデメリット まとめ
今回、大人の方が療育手帳(軽度)を使う上でのデメリットをお話ししました。 最後に重要な部分を以下4つにまとめました▼
・割引の恩恵を受けづらい。
・割引に手間が掛かる。
・公共交通・レジャー施設の割引は自分で調べなければいけない。
・気持ちの問題が生まれる。
療育手帳を取得しても、全てが割引になるわけではありません。
軽度・中度の方は療育手帳(第2種)に当たるのでデメリットも把握することも大事です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
マイペースではありますが、今後も療育手帳に関する情報を発信していくので応援のほどを宜しくお願いします。