療育手帳割引Q&A

療育手帳(第2種)をお持ちの方は知りたい!新幹線の割引について

「療育手帳(B・第二種)の扱いで新幹線を利用する場合は、いくら割引されるの?」

高梨ことり
高梨ことり
「私も療育手帳(C・第二種)を取得したときは、新幹線の割引について分かりませんでした。」

上記の疑問に答えます。

結論としては新幹線も片道100㎞越えの場合に限り、乗車券のみ5割引となります。

本記事のメリット

・療育手帳(第二種)の新幹線料金の割引について分かる。

・各新幹線の片道100㎞を越える区間と療育手帳(第二種)割引の適用が分かる。

今回、私が療育手帳C(みどりの手帳)の取得と各JR会社に聞いた体験をもとに、療育手帳(第二種)の新幹線割引についてお話しします。

5分くらいで読めますし、療育手帳(第二種)の新幹線の料金割引を知りたい方はぜひ最後までお付き合いください。

目次
  1. 療育手帳第2種の場合、新幹線も乗車券しか割引されない。
  2. 各新幹線の片道100㎞を越える例
  3. 各新幹線の片道100㎞を越えたときの割引早見表
  4. 新幹線は特急に分類される。
  5. まとめ 療育手帳第2種の新幹線割引について

療育手帳第2種の場合、新幹線も乗車券しか割引されない。

割引されるのは乗車券のみ。

療育手帳第2種の場合、新幹線の割引は片道100㎞を越えたとき乗車券だけが割引されます。     

乗車券の割引については本人だけの乗車時のみです。

片道100㎞未満の場合、乗車券の割引はされません。

自由・指定席・特急券の割引はされない。

療育手帳第2種の場合は自由・指定特急券の割引はされません。 

割引は乗車券のみです。

制度で決まっている。

乗車券の割引について、療育手帳制度とJR旅客各社の制度で決まっているのです。

みどりの窓口で聞いた結果

実際、私はみどりの窓口で療育手帳第2種の新幹線割引について聞いて見ました。

解答の結果は以下の通り▼

みどりの窓口担当者
みどりの窓口担当者

・「療育手帳第2種の場合、新幹線割引は片道100㎞を越えたときに割引が適用されます。」

・「割引が適用された際、乗車券は半額となります。」

・「自由・指定席特急券は割引対象にはなりません。」

・「乗車券の場合ですと、片道100㎞未満の場合は一般の方と同じ料金となります。」

上記のように、解答結果は新幹線片道100㎞を越えた場合に限り、乗車券のみ半額となりました。

新幹線も片道100㎞を越えた時に乗車券だけが半額

新幹線の場合は片道100㎞を越えた時に乗車券のみ半額となります。

自由・指定席特急券は適用されません。

片道100㎞未満の乗車だと割引されません。

料金も一般の方と同じ料金となります。

各新幹線の片道100㎞を越える例

ここでは東海道・山陽・九州・東北・上越新幹線で各都市間の片道100㎞を超える例を紹介します。

東海道新幹線の場合(東京・名古屋・新大阪駅利用の場合)

・東京駅の場合
東京-熱海間 104㎞

・名古屋駅の場合
名古屋-京都間 147㎞
名古屋-浜松間 108㎞

・新大阪駅の場合
新大阪-米原間 106㎞

山陽新幹線の場合(新大阪・広島・博多駅利用の場合)

・新大阪駅の場合
新大阪-相生間 112㎞

・広島駅の場合
広島-岡山 161㎞
広島-新山口 132㎞

・博多駅の場合
博多-厚狭間 112㎞

九州新幹線の場合(博多・熊本・鹿児島中央駅利用の場合)

・博多駅の場合
博多-熊本間 118㎞

・熊本駅の場合
熊本-博多間 118㎞
熊本-川内間 124㎞

・鹿児島中央駅の場合
鹿児島中央-新八代間 137㎞

東北新幹線の場合(東京・仙台・新青森駅利用の場合)

・東京駅の場合
東京-宇都宮間 109㎞

・仙台駅の場合
仙台-北上間 135㎞
仙台-郡山間 125㎞

・新青森駅の場合
新青森-二戸間 112㎞

上越新幹線の場合(東京・新潟駅利用の場合)

東京駅の場合
東京-高崎間 105㎞

新潟駅の場合
新潟-越後湯沢間 134㎞

各新幹線の片道100㎞を越えたときの割引早見表

ここでは東海道・山陽・九州・東北・上越新幹線で片道100㎞を超えたときの割引を表にしました。

東北新幹線(新青森駅を除き)自由席の場合を例にしています。

東海道新幹線の場合(東京・名古屋・新大阪駅)

東京駅利用の場合(東京-熱海間 距離104㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 1980円 1760円 3740円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 1760円 2750円

名古屋駅利用の場合(名古屋-京都間 距離147㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 2640円 2530円 5170円
療育手帳第二種(B・C) 1320円(半額) 2530円 3850円

新大阪駅利用の場合(新大阪-米原間 106㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 1980円 2530円 4510円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2530円 3520円

山陽新幹線の場合(新大阪・広島・博多駅)

新大阪駅利用の場合(新大阪-相生間 112㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 1980円 2530円 4510円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2530円 3520円

広島駅利用の場合(広島-岡山 161㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 3080円 2530円 5610円
療育手帳第二種(B・C) 1540円(半額) 2530円 4070円

博多駅利用の場合(博多-厚狭間 112㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 1980円 2530円 4510円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2530円 3520円

九州新幹線の場合(博多・熊本・鹿児島中央駅)

博多駅利用の場合(博多-熊本間 118㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 2170円 2530円 4700円
療育手帳第二種(B・C) 1080円(半額) 2530円 3610円

熊本駅利用の場合(熊本-川内間 124㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 2530円 2530円 5060円
療育手帳第二種(B・C) 1260円(半額) 2530円 3790円

鹿児島中央駅利用の場合(鹿児島中央-新八代間 137㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 2530円 2530円 5060円
療育手帳第二種(B・C) 1260円(半額) 2530円 3790円

東北新幹線の場合(東京・仙台・新青森駅)

東京駅利用の場合(東京-宇都宮間)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 1980円 2510円 4490円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2510円 3500円

仙台駅利用の場合(仙台-郡山間 125㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 2310円 2610円 4920円
療育手帳第二種(B・C) 1150円(半額) 2610円 3760円

新青森駅利用の場合(新青森-二戸間 112㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券(指定席) 合計
通常 1980円 2970円 4950円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2970円 3960円

※東北新幹線の場合、盛岡-新青森間を走る全列車に自由席がないため、特急券は全車指定席のみとなります。

盛岡-新青森間の自由席はありません。

上越新幹線の場合(東京・新潟駅)

東京駅利用の場合(東京-高崎間 105㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 1980円 2510円 4490円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2510円 3500円

新潟駅利用の場合(新潟-越後湯沢間 134㎞)

※割引のところは赤字で示す。

乗車券 特急券 合計
通常 2310円 2640円 4950円
療育手帳第二種(B・C) 1150円(半額) 2640円 3970円

新幹線は特急に分類される。

新幹線は特急列車と同じ扱い。

基本的に新幹線は特急列車と同じです。

新幹線が開業すると、特急列車は廃止されるのは事実。

新幹線は特急列車として扱っている。

JRは新幹線を特急列車という位置付けで扱っています。

JRは「新幹線」=「特急列車」として認識しているのです。

新幹線が開業すると特急列車はなくなる。

例えば、2011年九州新幹線全線(博多-新八代間開業)の場合、博多-新八代間を結ぶ特急列車はなくなりました。

以下の特急列車▼

・「リレーつばめ」新八代-博多間

・「有明」熊本-博多間(日中時間帯の列車は廃止)

※「有明」については新幹線が走っていない時間帯のみの列車だけが存続。

(2021年3月のダイヤ改正で廃止。)

上記のようにJR各社の場合、新幹線は特急列車と同じ位置付けで扱っているのです。

上野ー高崎間の新幹線と特急列車の割引(療育手帳第二種の場合)

ここでは同じ区間(上野-高崎間)を結ぶ、新幹線と特急列車の療育手帳第2種の割引例を表にしてみました。

割引例の表は自由席の場合を例にしています。

上越新幹線の場合 乗車券 特急券 合計
通常 1980円 2510円 4490円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 2510円 3500円
特急草津の場合 乗車券 特急券 合計
通常 1980円 1360円 3340円
療育手帳第二種(B・C) 990円(半額) 1360円 2350円

※割引のところは赤字で示す。

上の表が上越新幹線。

下の表が特急「草津」。

新幹線と特急列車の特急料金には違いはあります。

しかし、特急「草津」と上越新幹線を割引のグラフを比べると乗車券のみが半額割引となるのです。

新幹線も特急列車と同じ位置付け。

JRの場合、新幹線は特急列車と同じ位置付けとして扱われいるのです。

新幹線も特急列車も乗車券だけ割引される。

療育手帳第2種の割引も新幹線・特急列車も乗車券だけが半額となります。

まとめ 療育手帳第2種の新幹線割引について

今回は療育手帳第2種の新幹線割引についてお話ししました。

基本的に新幹線も片道100㎞を超えたときに割引されます。

本記事の内容

①新幹線も乗車券だけが半額。

②各新幹線の100㎞を越えた時の割引早見表

③新幹線は特急列車と同じ位置付け。

療育手帳(第2種)の場合、新幹線の割引は乗車券だけが割引されることを覚えて置きましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
高梨ことり
療育手帳(第2種)の割引情報を発信! 2020年1月に軽度の知的障害(全IQ72)と診断され、同年12月に療育手帳(第2種)を取得。 取得してから6ヶ月後に療育手帳(第2種)の割引に疑問が生じたことから療育手帳(第2種)の割引についての情報を発信に至る。