療育手帳割引Q&A

知らないと損!療育手帳(第2種)で新幹線利用する際の5つの注意点

「療育手帳(第2種)を取得して新幹線を利用する場合、注意点はあるのでしょうか?」
高梨ことり
高梨ことり
「私も療育手帳(第2種)を取得したときは、新幹線の利用について何も分かりませんでした」

▲上記の疑問に答えます。

結論としては、利用する際は注意点が5つあります。
場合によっては使えないこともあるのです。

本記事のメリット

・療育手帳(第二種)の方で新幹線を利用する際の注意点が分かる。

・各新幹線の割引が使えない区間が分かる。

今回、私が療育手帳C(第2種)の取得とみどりの窓口に聞いた体験をもとに、新幹線を利用する際の5つの注意点についてお話しします。

3分くらいで読めますし、療育手帳(第2種)を取得の方で新幹線の利用する方はぜひ最後までお付き合いください。

療育手帳(第二種)で新幹線を利用する際の注意点は5つ

療育手帳(第二種)で新幹線を利用する際、5つの注意点があります。

早速、6つの注意点を説明しましょう。

①特急券(自由・指定席)の割引されない。

1つ目は特急券・自由・指定席の割引は使えないこと。

使えるのは片道100㎞越えてからの乗車券のみです。

JR・療育制度で決められています。

実際、私が持っている療育手帳(みどりの手帳)のパンフレットにも書いてありました▼

▲画像の通り、療育手帳(第2種)の割引に特急は記載されていません。

療育手帳(第2種)で新幹線を利用する場合、特急券(指定席・自由席)の割引は使えないのです。

②片道100㎞を越えないと通常料金

2つ目は新幹線も普通列車と同じ、片道100㎞越えないと通常料金。

療育手帳取得したからと言って、新幹線の料金は決して安くなるわけではありません。

例えば、東京-小田原間を東海道新幹線で移動する場合、片道㎞なので療育手帳(第2種)の割引が使えません。

つまり、片道100㎞越えないと療育手帳(第2種)が使えないのです。

③療育手帳をみどりの窓口で呈示しなければならない。

3つ目は割引する際、みどりの窓口で係員に呈示しなければならない。

「じゃあミライオIDを使えばいいんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、知的障がい者の方は使えません。

割引は切符と交通系ICが対象です。

また、券売機は障害者割引に対応していません。

JRの場合、ミライオIDは身体障害者のみが対象で知的障がい者は対象外です。

正直、障害者手帳を呈示すること自体、勇気が入りますね。

療育手帳の割引する際、切符と交通系ICは必ずみどりの窓口で係員に呈示しなければならないのです。

④各種割引キップと併用出来ない。

4つ目は各種割引キップの併用は出来ない。

日帰り切符や往復割引などの併用は出来ません。

割引キップは既に割引されているので、障がい者割引が使えません。

実際、みどりの窓口で聞いたところ▼

みどりの窓口の担当者
みどりの窓口の担当者
「割引キップは既に割引されているのが前提なので障がい者割引と一緒に使えません。」

▲上記の返事が返ってきました。

療育手帳(第2種)と割引キップを一緒に使うことは出来ないのです。

⑤ネット予約だと割引商品が限られる。

5つ目はネット予約の場合、療育手帳(第2種)と一緒に使える商品が限られること。

療育手帳(第2種)と一緒に使えもみどりの窓口で係員に呈示する必要があります。

療育手帳(第2種)と使えるのは特急券だけの商品となります。

※特急券をネットで予約しても、乗車券は必ずみどりの窓口で係員に呈示しなければならないのです。

ネット予約だと特急券+乗車券と交通系ICを含む商品は療育手帳(第2種)は割引が使えません。

ネット予約で使えるのは東海道・山陽新幹線の「e特急券」のみとなります。

「e特急券」以外は特急券+乗車券とICカードを含むので、使えません。

簡単に言うと、「特急券」のみがネット予約は可能です。

ただし、ネット予約の商品は「特急券+乗車券」と「特急券+交通系IC」とセットなので、割引商品は少ないのが現状。

要注意!!各新幹線の100㎞を越えない区間

ここで、各新幹線の100㎞を越えない区間を紹介します。

療育手帳(第2種)の方で新幹線を利用する際に注意してほしいところです。

東海道新幹線の場合

・東京駅から利用する場合
東京-小田原間 83㎞

・名古屋駅から利用する場合
名古屋-米原間 79㎞
名古屋-豊橋間 72㎞

・新大阪駅から利用する場合
新大阪-京都間 39㎞

山陽新幹線の場合

・新大阪駅から利用する場合
新大阪-姫路間 91㎞

・広島駅から利用する場合
広島-三原間 71㎞
広島-徳山 88㎞

・博多駅から利用する場合
博多-新下関間 86㎞

※広島-徳山間を利用する場合は山陽本線の方が片道100㎞を越えるルートなので療育手帳第2種の割引が使えます。

九州新幹線の場合

・博多駅から利用する場合
博多-筑後船小屋間 51㎞

・熊本駅から利用する場合
熊本-出水間 91㎞
熊本-久留米間 82㎞

・鹿児島中央駅から利用する場合
鹿児島中央-新水俣間 94㎞

東北新幹線の場合

・東京駅から利用する場合
東京-小山間 80㎞

・仙台駅から利用する場合
仙台-福島間 79㎞
仙台-一ノ関 93㎞

・新青森駅から利用する場合
新青森-八戸 81㎞

上越新幹線の場合

・東京駅から利用する場合
東京-熊谷間 64㎞

・高崎駅から利用する場合
高崎-越後湯沢間 94㎞
大宮-高崎間 74㎞

・新潟駅から利用する場合
新潟-長岡間 63㎞

まとめ 新幹線を利用する時は注意が必要。

今回の記事は療育手帳(第2種)で新幹線を利用する際の注意点についてお話ししました。

今回の内容

・療育手帳(第2種)持ちの方で新幹線を利用する際の注意点は5つ

・100㎞越えない場合は療育手帳(第2種)の割引は使えない。

2021年7月現在、新幹線を利用する場合、療育手帳割引するには色々と手間が掛かるのが実情です。

療育手帳を取得したからと言って、必ず安くなるわではありません。

特に療育手帳(第2種)の方は気をつけて欲しいところです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
高梨ことり
療育手帳(第2種)の割引情報を発信! 2020年1月に軽度の知的障害(全IQ72)と診断され、同年12月に療育手帳(第2種)を取得。 取得してから6ヶ月後に療育手帳(第2種)の割引に疑問が生じたことから療育手帳(第2種)の割引についての情報を発信に至る。