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発達障害者支援センターに相談する際に知りたい! 3つの支援と誤解

 

「発達障害者支援センター」は実際、どのような形で支援をされるのですか?」
ことり
ことり
私も過去に、「情報が少なくて、相談と支援内容」が全く分かりませんでした。

▲上記の疑問に答えます。

結論をいうと、                                               発達障害者支援センターは、障害に関する、支援の情報提供を行う場所。         

決して「職業紹介」と「医療機関」ではないこと。

本記事のメリット

・発達障害者支援センターの相談と支援内容がわかる。

・発達障害の疑いで悩む方も利用可能。

・ボーダー・グレーゾーン層の方も次の支援機関が見つかる。

そこで、私の実体験をもとに「利用者の立場」から、発達障害者支援センターの3つの支援と誤解を説明します。

3分くらいで読めますし、「発達障害者支援センターの支援内容」を知りたい方は、ぜひ、最後までお付き合いください。

ことり
ことり
実際、利用しても損はないよ

発達障害者支援センターに相談する際に知るべきこと

そもそも、発達障害者支援センターはどんな所なの?

 

発達障害者支援センターは具体的に▼

「自分はもしかしたら、発達障害かも…」
「人付き合いが苦手… 仕事でミスが多い・・・」
「この子、発達障害なのかなあ?」

などの「発達障害」に関する、日常生活・仕事の悩み、困りごとに対して、情報提供を行う専門機関です。

個人の障害特性の状況に応じて、地域の関係機関(医療・就労・福祉・教育)と連携して、支援機関の情報提供をしてくれます。

・発達障害者支援センター

=発達障害に関する、支援の情報提供を行う専門機関。

詳しく言うと▼

・個人の障害特性(日常生活・仕事など)の悩み事の相談に対して

=各支援機関の情報提供を行うところ。

と覚えておくと良いでしょう。

頭の中のイメージは下のイラストの感じ▼

ざっくりと上記のイラストのイメージで、頭に入れておくと良いでしょう。

実際、どんな人が利用できるの?

 

発達障害者支援センターではセンターのある各都道府県の都市に在住している以下の方が利用できます▼

・発達障害の方
・発達障害の子どもを持つ家族
・発達障害の疑いのある方
・軽度知的障害・知的障害の方
・ボーダー層(境界知能)・グレーゾーンの方

実際は、「軽度知的障害」「知的障害」「ボーダー層(境界知能)」「グレーゾーン」の方の利用は可能です。

※利用出来るのは、「発達障害に関する方」だけではないこと。

利用対象者は各センターにより、サービス内容は異なります。

どんな支援が出来るの?

 

発達障害者支援センターにはの3つ支援があり、下記のようになります▼

・相談支援                                              ・発達支援                                     ・就労支援

これから、「相談支援」から解説しましょう。

相談支援とは何?

 

相談支援とは仕事、日常生活の面で主に▼

「他人とコミュニケーションが出来ない」
「他人の話が理解出来ない」
「生きづらさを感じる」
「自分はもしかして発達障害かも…」

などの困りごと、悩みの相談に応じて、「支援員によるアドバイス」または、必要に応じて、「支援機関の情報提供」をしてくれます。

主な支援機関の情報提供▼

・医療機関
・就労機関
・教育機関
・福祉機関

状況による相談支援内容の違い

 

相談支援は個人の特性状況により、「受診前」と「受診後」の相談内容が少し異なります。

・受診前「発達障害」の疑いの方
・受診後「発達障害」「知的障害」と診断された方

※「ボーダー(境界知能)」「グレーゾーン」は受診後の相談内容に含む。

上記のイメージで捉えておくと、良いでしょう。

ここで、「受診前」と「受診後」の相談支援内容を一つずつ順に説明します。

受診前のケースの場合

 

最初に受診前の相談内容のケースを以下のイラストで表示しましょう▼

受診前の相談は、「発達障害」の疑いの方が日常生活・仕事の悩み、困りごとに対して、支援員が「医療機関」の紹介をしてくれます。

受診後のケースの場合

 

次に受診後の相談内容のケースを以下のイラストで表示しましょう▼

受診後の相談は、個人の診断結果に応じ、支援員が以下のように情報提供を行います▼

・障害者手帳の申請の方法
・障害者手帳の種類の説明
・就労支援機関の紹介
・教育機関の紹介

上記のように、支援員が「今後に向けて」の支援、アドバイスなどを行います。

発達支援とは何?

 

発達支援とは主に

「わが子が発達障害と診断されて、今後の教育どうしよう…?」
「うちの子供、発達障害と診断されて、学校生活はどうしようかなぁ…?」

などの発達障害の子供の教育面での困りごとや悩みの相談に応じて、支援員が以下のサービスを行います▼

・教育のアドバイス
・個別支援計画書の作成

必要に応じて▼

・教育機関(学校・福祉施設)の情報提供、または紹介。

わからない方のために以下のイラストで表示します▼

 

※子供の年齢により、支援員が教育機関(学校・福祉)の情報は変わるので、そこはしっかりと把握しましょう。

自治体によっては、18歳未満の発達障害の児童の利用出来ない場合があります。

就労支援とは何?

 

就労支援は主に▼

「発達障害と診断されて、一般枠の仕事を辞めて、障害者枠の仕事を検討しています。」
「境界知能と診断されましたが、正直、今の仕事が出来なくて、将来、仕事を辞めて、再就職を考えています。」

などの就労の関する、悩みや困りごとの相談に対して、支援員が「就労機関」の情報提供を行います。

・地域障害者就業センター       ・障害者就業・生活支援センター

※場合により、「地域サポートステーション」をアドバイスすることもあります。

発達障害者支援センターは、上記の2つの「就労機関」と連携または、紹介をしてくれます。

わからない方のために下記のイラストで表示しましょう▼

 

実際に支援員が紹介してくれた、「障害者・就業支援センター」のパンフレットの写真です▼

※「就労」に関する、相談の際に「障害者・就業・生活支援センター」などのパンフレットを渡される場合もあります。

発達障害者支援センターの誤解

医療機関ではない。

 

発達障害者支援センターは「医療機関」ではないので、診察、検査などは行いません。

多くの方が発達障害障害支援センターを「医療機関」と誤解しています。

 

発達障害者支援センターは、障害に関する、支援の情報提供を行う場所。

「医療機関」ではなく、支援員が「地元の医療機関」を紹介するのみです。

発達障害者支援センターは「障害に関する支援の情報提供」だと、割り切りましょう。

職業の紹介する所ではない

 

発達障害者支援センターは「就労機関」を紹介しますが、「職業の紹介」はしません。

次に多いのが「職業を紹介する場所」と誤解していることです。

 

上記のイラストのように「職業紹介する場所」ではありません。

あくまでも、「地域就業センター」「就業・生活支援センター」の就労機関を紹介するのみです。

※「就労」に関して、過度な期待をしないようにしましょう。

「就労機関」の紹介は行いますが、「職業の紹介」は行いません。

まとめ

今回の記事を以下のようにまとめて見ました▼

本記事のまとめ

・発達障害者支援センターは、障害に関する支援の情報提供を行う専門機関

・利用者は▼

①発達障害と診断された方

②発達障害の疑いの方またはその家族

③ボーダー層・グレーゾーン

④軽度知的障害・知的障害

・発達障害者支援センターは、「相談」「発達」「就労」の3つの支援が受けられる。

・多くの方が「医療機関」「職業を紹介するところ」と誤解している。

特にボーダー層(境界知能)・グレーゾーンの方は、一度、発達障害支援センターに相談することをおすすめします。

なぜなら、2021年現在、数少ない支援機関の一つだからです。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

 

 

ABOUT ME
高梨ことり
療育手帳(第2種)の割引情報を発信! 2020年1月に軽度の知的障害(全IQ72)と診断され、同年12月に療育手帳(第2種)を取得。 取得してから6ヶ月後に療育手帳(第2種)の割引に疑問が生じたことから療育手帳(第2種)の割引についての情報を発信に至る。