実は発達障害と知的障害には主に3つの違いがあるのはご存じでしたか。
しかし、近年、「発達障害」と「知的障害」が同じ障害の扱いにされて、分からなくなっています。
具体的に▼
上記の疑問に私(ことり)が、一つずつ順に答えます。
今回の記事はことりの実体験をもとに「発達障害」と「知的障害」の違いを解説します。
解説の前に結論を先に言っちゃいます!!
主な違い
・IQ(言語性と動作性)が異なる。
・障害者手帳の種類が異なる。
・発達障害には3種類のタイプがある。
今回の記事の対象者▼
今回の記事の対象者
・発達障害を診断中の方(大人・子供の両方)
・発達障害を疑って。診断結果が「知的障害」だった方
ネットで調べてもわからないので、今回の記事を3分くらい、ざっくりと目を通すと違いが分かる可能性がありますので、ぜひ、読んで見てください。
IQについて
発達障害と知的障害ではIQに違いはあります。
・発達障害の場合はIQに凸凹がある
・知的障害の場合はIQが全体的に低い
IQとは「何なのか」ご存じでしょうか。
これから、IQを分かりやすく説明しよう。
ここではウェクスラー式の知能検査を踏まえた上でIQについてはお話をします。
IQは分かりやすく言うと3つに分類されています▼
・全体のIQ(全検査のIQ)
▲こちらが全体のIQが世間が一般に認知されているIQの値。
・動作性IQ(感覚・運動、作業を処理する能力)
・言語性IQ(言葉・知識、言葉を扱う能力)(言葉・知識)
IQとは=知能指数のこと。
分かりやすく言うと、「全体のIQ」の中から「動作性」と「言語性」の2種類に分類されています。
上記のことをさらに分かりやすく言うと、以下の通り▼
・動作性IQ(感覚・運動 作業を処理する能力)
・言語性IQ(言葉・知識等、言葉を扱う能力)
ご存じでしたか。
IQは全体のIQだけではなくて、「動作性」と「言語性」の2種類が存在します。
一般の方の場合、全体のIQの平均はご存じでしょうか。
IQの平均値は一般の方の場合、「100」の値で、「発達障害」と「知的障害」では全体のIQ・動作性・言語性のIQが異なるのです。
「一般の方」と「発達障害の方」と「知的障害の方」のIQの具体例は以下の通りです▼
一般の方の場合 | 言語性IQ110 動作性IQ104 全体のIQ105 |
---|---|
発達障害の方の場合 | 言語性IQ115 動作性IQ80 全体のIQ101 |
知的障害の方の場合 | 言語性IQ83 動作性IQ59 全体のIQ69 |
上記の具体例を見て、お分かりになっていただけたでしょうか。
つまり、「発達障害」の場合は動作性と言語性のIQの凸凹に差があり、「知的障害」の場合は全体のIQが平均よりも劣っているのが主な違いです。
発達障害の場合は動作性と言語性の凸凹の差の大きさは一般に15以上
簡単に言うと、発達障害は「発達の偏り」、知的障害は「発達の遅れ」と覚えておくと良いでしょう。
障害者手帳について
「発達障害」と「知的障害」では障害者手帳の種類が異なります。
「発達障害」と「知的障害」の場合の障害者手帳の種類は以下の通り▼
発達障害の場合 | 精神障害者保健福祉手帳 |
---|---|
知的障害の場合 | 療育手帳。 |
その前に障害者手帳とは「何なのか」、ご存じでしょうか。
これから、「障害者手帳」について分かりやすく説明しよう。
障害者手帳とは=障害のある方が自治体から交付される3種類の手帳の総称。
障害者手帳には3種類あるのはご存じでしょうか。
障害者手帳の3種類▼
・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳
簡単言うと、「障害者手帳」は障害のある方が自治体に交付される、3種類の手帳(身体・精神・療育)の呼び名です。
さて、話は本題に戻るが、「発達障害」と「知的障害」の場合、以下のように障害者手帳の種類が異なります▼
発達障害の場合は「精神障害者保健福祉手帳」
知的障害の場合は「療育手帳」
つまり、「発達障害」と「知的障害」は「障害者手帳」の種類は違うのです。
発達障害の場合、3種類のタイプに分かれている。
「発達障害」と「知的障害」の違いはタイプ別の種類の違いも異なります。
知的障害の場合は一般にタイプ別の種類がなく、発達障害は3つのタイプ別の種類が存在するのです。
発達障害の3つのタイプ別の種類は以下の通り▼
・自閉症スペクトラム(ASD)
・ADHD(注意欠陥・多動性障害)
・学習障害(LD)
上記の発達障害の3つのタイプの特性はそれぞれ異なります。
さらに、分かりやすくすると説明すると以下の通り▼
・主な発達障害のタイプ別の特性
自閉症スペクトラム(ASD)
=社会的コミュニケーションの困難・対人関係の苦手・こだわりが強い・感覚過敏
ADHD(注意欠陥・多動性障害)
=不注意(集中が出来ない)・多動性(落ち着きがない)・衝動性(考えずにすぐに行動する)
学習障害(LD)
=「話す」、「聞く」、「読み」、「書き」、「計算」能力に遅れなどが困難に生じる
ADHD(注意欠陥・多動性障害)・自閉症スペクトラム(ASD)は場合によって、薬が処方されることがある。
※私は医師ではないので、「薬」のことについては省略させていただきます。
簡単に言うと、障害特性のタイプ別の有無も「発達障害」と「知的障害」の違いなのです。
まとめ 「発達障害」と「知的障害」では障害の特性が違う。
「発達障害」と「知的障害」は同じ障害ではなく、障害の特性が違います。
「発達障害」の場合、「発達の偏り」、「知的障害」の場合、「発達の遅れ」です。
私自身、「発達障害」を疑い、診断結果が「知的障がい(軽度)」だった経験から、明確な違いが分かるのです。
今回の記事はことりの体験を元に「発達障害」と「知的障害」の3つの違いを記事にしました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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