大人になって「発達障害」・「知的障害」と疑って、診断結果が違うケースが良くあります。
多くのケースが「発達障害」または「知的障害」と疑って、診断結果が「境界知能」診断されたことです。
実際、多くの方が「発達障害」または「知的障害」を疑って、「境界知能」と診断された経験はありませんか。
とはいえ、「境界知能」と診断されても、わからない方もいると思います。
▲当然頭の中では上記の疑問を持つ方もいると思います。
そこで、上記の疑問に私(ことり)が実体験を交えながら、境界知能の3つの特徴を分かりやすく解説します。
解説の前に先に3つの特徴を言っちゃいます!!▼
・境界知能は「障害」ではなく、知的障害と健常者の間の知能
・境界知能は正式には「障害」と言えない。
・大人になって気づくことが多い。
今回の記事の対象者
・「発達障害」・「知的障害」を疑い、診断結果が【境界知能】と診断されて、疑問を持つ方。
・「境界知能」と診断されたばかりの子供を持つ親。
境界知能とは何?
そもそも、境界知能って何?
そもそも、境界知能とは「何なのか」をざっくりと説明します。
一般のIQは100に対して、「70-85」のIQの値を境界領域知能と言います。
正式名称は「境界領域知能」。別名「知的ボーダー/ボーダー層」と呼称される。
分からない方のために、ざっくりと分かりやすく図を表示します▼
簡単に言うと、「知的障害」と「健常者」との間のIQの値。
サイトによっては、IQ の値が「70-79」と表示されていることもある。
動作性・言語性IQについて
「境界知能」と言われると、中には「発達障害のようにIQ(動作性・言語性)に凸凹がないの」と疑問に思う方も居るかも知れません。
はっきり言いますと▼
・境界知能単体の場合、「IQに凸凹」はありません。
・全体的にIQ(動作性・言語性)は低いてす。
上記のことが分からない方のために「境界知能」の具体例を以下の通りに表示しました。
境界知能の場合 | 言語性85 動作性72 全体のIQ73 |
---|
つまり、IQだけでは「知的障害」に近いのです。
能力について
境界知能は日常・社会性能力は「知的障害」の方より優れるものの、「健常者」の方より能力は劣ります。
健常者より劣る部分▼
・社会的コミュニケーション、会話。
・抽象的な指示、内容の理解。
・場の空気を読むこと。
・一度に大量の情報を処理。
・物事の判断、臨機応変な対応。
・要領が悪い・不器用。
どういうことかと言うと。
つまり、境界領域知能の能力は「健常者」と「知的障害」の間。
障害ではない?
障害ではなく、何?
先ほど述べた通り、境界領域知能の全体IQ(知能指数)は70-85の値であきらかに「知的障害」と言えないのが事実です。
境界領域知能の単体だけでは、IQに凸凹の差がないので、「発達障害」とも言えないのです。
簡単に言うと、境界領域知能は「知的障害」と「健常者」の間で「障害」ではないこと。
「発達障害」・「知的障害」でもないこと。
サイトでは「環境を選べば、自立して社会生活は出来る」と書かれています。
しかし、本人だけで環境を選ぶのはハードルが高く、自分ひとりでは難しいのが現実です。
健常者との違い
先ほど「境界知能は明らかな障害」ではないと説明をしました。
ところが、中には「障害ではないから健常者と同じ」と考える人もいます。
実は「健常者」と違うところがあります▼
「境界知能」は「健常者」と違い、支援・サポートが受け入れることが可能なことです。
主な違いは以下の通り▼
①医師の診断書・意見書があれば、支援を受けることは可能。
②「障害者手帳」の申請・取得は可能。
上記の②について、境界領域知能の場合、「障害者手帳」の種類は「療育手帳」
特にIQ70-75は自治体の基準に違いがあり、場合によっては「障害者手帳」取得することは可能。
上記の①についての支援機関は以下の通り▼
・発達障害支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・就労移行支援事業所
・地域若者サポートステーション(通称 サポステ 15-39歳までの方が対象)
・地域障害者職業センター
大人になって気づくことが多い。
何故?大人になってから気づく
「境界知能」の多くが「発達障害」・「軽度知的障害」と同様に大人になって気づくのが多いです。
大人になって気づくにもいくつかの理由があります。
以下の理由▼
・「知的障害」の診断がつくか、つかないの境界で気づかない。
・見た目は健常者とほぼ変わらない。
・社会に出るまで、「変わった子、話が通じない人」等の個性で見過ごされていた。
・親も本人も自覚していない。
・「障害の疑い」に気づいても、親・医師・教員は子ども対してに「障害」を見過ごしていた。
上記の通り、「本人の自覚がない」「個性で見過ごされる」「親・医師・教員が隠し通す」の様々な理由があげられます。
まとめ、境界知能は障害ではなく、「知的障害」と「健常者」と間の位置。
いかがでしょうか。
今回の記事は「境界知能」の3つの特徴をまとめました。
・「境界知能」のIQ・能力は健常者と知的障害の間の位置。
・正式に「知的障害」とは言えない。 ※ただし、健常者と違い、支援・障害者手帳申請、取得は可能。
・さまざまな理由で大人になって気づくことが多い。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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